最近、また欧州の動向がまた怪しくなってきました。
ギリシャがEUを脱退する路線を取るか否か。
旧ギリシャ通貨であるドラクマの印刷。なんともきな臭い感じですね。
前回は何とか、融資してもらうことでギリシャのデフォルトを逃れたのですが、
ギリシャや欧州の政治的動向で欧州不安は再燃。
まぁ、そもそも財政の健全化や、経済的一体と財政的分離の問題の解決がされなければ
根本的な問題の解決に至らないのですから
時限爆弾を抱えているようなものだったんですけど。
ところで、「仮に欧州危機が実現しても自分には影響ないだろう」って高をくくっている、あなた。
影響ありますよ。まぁ、100％かって言われたら、ちょっと困りますけど(^^;)
経済はいろいろな経路で繋がっています。
ギリシャなど国の発行する国債は、銀行などの金融機関が保有しています。
国債が返済されないと金融機関のお金の目途がたたなくなったり大きな損を出したりします。
金融機関同士は相互に投融資で繋がっているので、損は直接国債を持っていないところまで広がっていきます。
一方、銀行やら保険会社やらは、預金者等から受け入れたお金は普通は投融資しているので、手元にはお金ありません。
日本の金融機関に飛び火すれば、銀行に預けているお金や年金、保険金もパーになるかも。
銀行にあるお金をあてにしていた会社も倒産に追い込まれることも。(企業は現金より預金で持ってますからね。普通)
そしたら、サラリーマンの家計にも大ダメージが来ちゃいます。自営業者も預金やら保険やらはすっ飛びます。
仮に金融機関が何とか耐えれそうでも、あそこの銀行ヤバイらしいと噂が広まって、預金を一斉にみんなが引き出し始めても
同じです。
また、株価が大きく下落すると金融機関に損がでて最終的には資金繰りに困るので、上記と同じ流れですよね。
あと、為替。想定外な変動があると、貿易に頼っている企業や為替取引をしてる金融機関にも大打撃。
やっぱり、最後は家計に影響。
金融市場恐るべし。
と、まぁ、風が吹けば桶やが儲かる的に聞こえる話ですが、可能性としてはあるので、皆さん、他人事と思わないでくださいね。
ちなみに世界経済が悪くなると戦争が起こる・・・と言うのは歴史的教訓ですが、さすがに戦争だけは止めて欲しいものです。
ちょっと、飛躍しすぎかな？
(実際、どれくらいの金額が金融機関同士で繋がっているかは、私自身分からないので影響の大きさは計りかねるのですが。
ある程度大きければ、上記のシナリオはありえるって事ですね)
誰でも最悪のシナリオはいやなので、必ずそうならないように、全世界の政府が動くはずです。
どこかでとめられる可能性もあります。
不安と希望を持ち、不足を常と思い、備えあれば憂いなしで暮すのが一番です。