独立開業・起業の講座①

暇つぶしに独立開業・起業について独り言を書いてみようと思います。

 

独立開業しようと思ったら、どんな形態があると思います?

大まかに分けて①法人②個人事業主の2種類があります。

この違いは簡単に一言で言うと架空の人格が法律的にあるかないかです。

 

例えば、

3人くらいで商売をしようと思ったとします。この時、商売のための預金が必要ですが、②の個人事業主であれば

この3人のうちの誰かの預金口座に入れる事になります。他方、①の法人であれば、法人と言う名の4人目の架空の人物の

預金口座に入れる事が可能です。

(もっとも他の法律を援用すれば、個人事業でも法人に近い状態(みんなの共有財産と言う形)に

することは可能ですが、それを持ち出すと話がややこしくなるのでここでは出してません。)

また、不動産などの所有権も法人という名の架空の人物に渡す事で、3人のうち誰のものでもない、商売のためだけの不動産が

用意できます。

複数人で商売するにはとても便利な存在ですね。

 

さらに違いを見ていきましょう。

■設立コスト

法人の場合、設立時にはいろいろ手続と費用が必要です。

会社の基本ルールを記載した定款の作成や登記所で設立登記をしたりといろいろな手続きが存在し、これらの手続きの費用が数十万かかる事もあります。

個人事業主の場合、設立時の手続や費用は法人に比べて少なくすみます。

個人の場合、法人の様な登記や定款作成は一切不要です。そのためこれらの費用はかかりません。税金と社会保険関係の届出をするのみで十分なのです。

 

■信用力

法人の場合、比較的信用力は高いです。

法人の中でも特に株式会社の場合、かなりインパクトがあります。

もしあなたが、見ず知らずの個人か見ず知らずの株式会社のどちらかからモノを買うとしたらどちらを選択します?きっと株式会社でしょう。

また社長、代表取締役と肩書きを聞いただけでもインパクトがありますし、そのインパクトで人脈も増えるかもしれません。

個人事業主の場合、比較的信用力は低めです。

あなたと相手の個人的な関係がそのまま信用力に直結します。また、店舗などの外観によっても信用力は大きく左右されるでしょう。

もしマンションの一室の個人からモノを売りつけられたら買いますか?きっと買わないでしょう。店舗やよく知っている友人などから購入するのが普通ですね。

 

■規制

法人は、運営するうえで規制となる法律が幾つか存在します。

株式会社であれば、会社法に規定している通り取締役を設置したり、株主総会を開催したり、計算書類の作成などが義務付けられています。

また、架空の人格があるという事は、複雑な状況を作り出し悪さがしやすくなるとも言えてしまうため、そのような意思がなくとも規制当局からより厳しい目を向けられる可能性もあります。

個人事業は法人ほどの規制はありません。

もちろん税金や労働法の遵守は必要ですが、会社法による規制などは存在していません。

また個人の場合、その活動は比較的簡単で明瞭な事が多いため、規制当局も複雑な隠蔽・仮装を想定した厳しい目はあまり向けてこないように思われます。

 

どういった法律形態をとるかを最初に決める事で、かかる手間やコスト、享受できるメリットは大きく変わります。

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